みてのとおり、塔の上または壁面の上に人がいる。くずれそうになったら修復して再び登れるようにする。
上から見ると城のようすがよくわかるし、周囲の美しい風景が手にとるように見わたせる。
コンウィ城もウェールズにある多くの城と似たような運命をたどる。エドワード1世(1239−1307)以降、
歴代のイングランド王はウェールズの政局が安定するにつれてコンウィ城からはなれ、別の土地に宮殿を建設した。
廃墟となったコンウィ城は荒れはて、『1627年にはわずか100ポンドでチャールズ1世が
国務大臣コンウィ公爵に城を売却する。』(西野博道「イギリスの古城を旅する」)
1688年の名誉革命後、『さらに荒廃はなはだしい城は解体請負業者により利用可能な資材は売買され、
アイルランドへ運ばれる。屋根、木材、鉄製品は売り払われ、城は完全に屋根なし床なしの廃墟となった』(前掲書)
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