ダルメインは「谷間の邸宅」の意で、湖水地方アルズ湖北東の町ペンリス(人口約14400人)の南西7キロに位置する。
ペンリスからA66を西南西に2キロほど進んだペンリス・ゴルフセンター西端のラウンドアバウトを左折しA592に入り、
約5キロ行くと「Dalemain Estate」の案内板があり、そこを入って200メートルで駐車場に到着。
1675年、初代エドワード・ヘーゼルがこの地に移り住んだことに端を発するが、ダルメインの歴史は12世紀の
ヘンリー2世にまでさかのぼる。
2万平方bにおよぶ敷地にはテラスガーデンやノットガーデン、ボーダーガーデンのほかに屋敷より低いローガーデン、
一段高いアッパーガーデンなどもあり、変化に富む庭には約1000種類の草花が植えられ、庭師も知らない花がある
というから、訪問者の多くはよほどのことでもないかぎりすべての草花の名を言い当てることはできないだろう。
現在のヘーゼル家は12代目とか。当代の奥方ジェーン・ヘーゼル・マコッシュが義母シルビアからガーデニングを
学んだという。シルビアは庭師が捨てた種を拾ってバラを咲かせたとか。バラはその後も健気に咲きつづけたけれど、
シルビアはジェーンが嫁いだ10年後に亡くなる。前後して、ダルメインハウスの庭は1976年から一般公開される。
ジェーン・ヘーゼルは「ダルメインで静かな時をすごし、平穏と安らぎを感じてもらうことを願っています」と記している。
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