北イングランドには魅力的な町や村が多い。なかでもノースヨークシャーとウェストヨークシャーには一度行くと再訪したくなる場所が
いっぱいあって、旅行計画を練るとき、どこを入れてどこを削るかは悩みの種。しかしムーアを外さないのが鉄則。
 
いっそ町と村ぜんぶ回れば悩まずにすむけれど、日数に制限があるから悩まざるをえません。
ここではノースヨークシャーからハロゲイト、ピカリング、ウェストヨークシャーからイルクリーとハワースを紹介します。ヘルムスリーは最下部のバナー。
ピカリング駅
ピカリング駅
 
ピカリングはスカバラとヘルムスリーの間にあり(スカバラから西へ25キロ。ヘルムスリーから東へ21キロ)、
ウィトビー始発のノース・ヨークシャームーアズ鉄道が南下し、終点ピカリングに停車します。
 
ウィトビーからピカリングまでの路線29キロはムーアのまっただ中を走り、列車からの眺めは特筆もの。
A169沿いの風景と甲乙つけがたし。レンタカーかSLか、どちらを選んでも車窓の景色はすばらしい。
 
ピカリング駅
ピカリング駅
 
時計の時刻は9:40分を指している。
 
 
時計の針が向かいのホームと異なるのはなぜ?
 
ピカリング駅
 ピカリング駅
 
ノースヨークシャー・ムーアズ鉄道のSL。北イングランドを旅するチャンスがあれば一度は乗ってみたい。
 
ピカリング=ウィトビーの運賃は27〜30ポンド(2016年現在 曜日時間によって運賃は変わる 途中下車可)
夏期の運行回数は多く、夏期以外の週末&日曜はおおむね運行。平日の運行については要確認。
 
ピカリング駅
ピカリング駅
 
 
車内
車内
ノースヨークシャー・ムーアズ鉄道
ノースヨークシャー・ムーアズ鉄道
 
ウィトビーからピカリング方面への路線。ノースヨークシャーでは最寄りの駅の駐車場にレンタカーを駐め、SLに乗るのも一興。
 
 
ピカリング
ピカリング
 
ピカリングは人口6800人ほどの小さな町で、都市にはないカントリーサイドの美しさにあふれています。
 
ピカリング
ピカリング
 
 
 
ハロゲイト
ハロゲイト
 
ハロゲイトの人口は約75000人。ヨークの約205000人に較べれば少ないが、
北イングランドの町としては中規模以上。それなりの中都市。
 
このティールームは「Bettys(ベティーズ) Cafe Tea Rooms」といい、それなりにはやっています。
コーヒーの味は可もなく不可もなく、紅茶は美味。場所はパーラメント通り1丁目。
ベティーズ・カフェはスイス移民の菓子屋が列車を間違えてヨークシャーに来てしまい、そのまま
住みつき、1919年に開業したという曰くつきの店。
 
ハロゲイト
ハロゲイト
 
ハロゲイトはヨークからだとA59を道なりに西へ58キロ進めば到着。
リーズからだとA61を24キロ北に進めばよろしい。
 
ハロゲイト
ハロゲイト
 
英国のテレビドラマ「主任警部アラン・バンクス」の舞台はリーズとハロゲイト。そしてムーア。
彼は難事件解決に尽力する。事件はときに猟奇殺人や子どもに被害のおよぶこともあり、
しかも次の展開を読むのは一筋縄ではなく、見応えがあります。
 
ロンドン警視庁に勤務する刑事を主人公とするサスペンス、ミステリーはもはや時代遅れの感があり、
イングランドの地方都市、カントリーサイドを舞台にしたドラマが急成長。
 
ミステリーの傑作「新米刑事モース」の舞台はオクスフォード。
英国で大ヒットした「ブロードチャーチ」のロケ地に選ばれたのはドーセット州のブリッドポート。
思い起こせば、「ミス・マープル」も主にカントリーサイドで事件が勃発していました。
 
アラン・バンクスの自宅はリーズから離れた場所。湿地状の荒野で近くに池もある。
住まいは昔ながらの簡素な家。そこがなんともいえず味があって、人柄までも伝わってくるのです。
 
ナレスボロ
ナレスボロ
 
ナレスボロはハロゲイト中心部から6キロ東に位置し、ハロゲイトの自治区で人口は約1500人。
ヴィクトリア時代に温泉保養地として繁栄しましたが、鉱泉はほぼ枯渇し、往時を
偲ばせるのは川沿いの瀟洒な建物と遊歩道です。遊歩道を歩いてゆくと対岸に
貸しボートらしきものがあったので対岸へ。
 
※ナレスバラと表記する場合もありますが、ここではナレスボロと表記しています※
 
 
ナレスボロ
ナレスボロ
 
間違いなく貸しボートだったけれど、オールがついていないのはなぜ?という疑問が起こります。
このボートはなんと手こぎボートなのです。ナレスボロの名物であるとか。
 
ナレスボロ
ナレスボロ
 
川沿いの遊歩道をさらに歩いてゆく。
 
ナレスボロ
ナレスボロ
 
快適な遊歩道です。
 
 
 
ナレスボロ
ナレスボロ
本日休業なのか、ここの手こぎボートも所在なげにつながっています。よく見るとそれぞれに名前がついている。
左からDaisy、Yera、Marlなど。
 
ナレスボロ
ナレスボロ
 
高台にのぼると見晴らしがきいて下のようすもよくわかります。
 
ナレスボロ高架橋
ナレスボロ高架橋
 
ナレスボロ高架橋の上はヨーク〜リーズ間59キロを結ぶ鉄道が走っている。
 
ナレスボロ高架橋
ナレスボロ高架橋
ハーロウ・カー
ハーロウ・カー
 
ハロゲイトの中心からB6162を3キロほど南西に行くと名高い庭園ハーロウ・カーに到着。
 
ハーロウ・カーはロイヤル狩猟場だった「ナレスボロの森」の一部で、この地にもあった温泉は
1734年に発見されましたが、100年放置され、1840年になって当時の所有者ヘンリー・ライトが
4年の歳月をかけてバスハウスとホテルを建設、隣接地に10.5ヘクタール(約31800坪)
の庭園をつくりました。
 
オールド・バスハウスは当時のバスハウスです。
 
ハーロウ・カー   
ハーロウ・カー   
 
ハーロウ・カーの開園時間&入場料:2016年3月ー10月 9:30−18:00 11ポンド
                            2016年11月ー2017年2月 9:30−16:00 11ポンド
 
ハーロウ・カー
ハーロウ・カー
 
 
 
イルクリー
イルクリー
 
小さな町イルクリーにしては人口が14800人。イルクリーの南西15キロのハワースの人口は約6300人。
ハワースの名を知る旅行者は多く、イルクリーの名を知る旅人は少ない。ムーアはイルクリーの町の南北に横たわっています。
 
イルクリー
イルクリー
 
おあつらえむきのフットパスが通っています。
 
イルクリー
イルクリー
 
フットパスからイルクリーの中心部を見渡すことができ、町の俯瞰図をアタマに入れるのに役立ちます。
中央やや左は教会の尖塔。
 
道しるべ
道しるべ
 
イルクリー・ムーアへの道しるべ。
 
イルクリー・ムーア
イルクリー・ムーア
 
何年か前までこの界隈はイルクリー・ムーアでも湿地状態でしたが、
近年、敷石は置かれ歩きやすくなりました。
 
イルクリー・ムーア
イルクリー・ムーア
 
ムーアのところどころに小さな川が流れています。
ガイドブックに載っていない場所を見つけるために歩く。そういう場所が美しかったときの喜び。
 
イルクリー・ムーア
イルクリー・ムーア
 
日が西に傾きかけたころ、ムーアの高台から眺める風景は旅の果実。
 
イルクリー
イルクリー
 
 
イルクリー
イルクリー
 
 
 
ハワース
ハワース
 
イルクリーからハワースへの行程は、A65を約7キロ西走し、アディンガムのラウンドアバウトを左折してA6034を南下、
次のラウンドアバウトを左折し、A629を約10キロさらに南下、そこでA6033に入れば道しるべが見えます。
ハワース
ハワース
 
フットパスを歩く。ゆったりした時間が流れてゆく。左側の丘はペニストン・ヒル。
 
フットパス
フットパス
 
草ぼうぼうのフットパスを歩いていると、子どものころの追憶に耽ります。
 
フットパス
フットパス
ブロンテの橋
ブロンテの橋
 
後世の人が名づけたブロンテの橋。ブロンテ姉妹が散歩でここを通ったような雰囲気が伝わってくる懐かしい場所。
 
シャーロット
シャーロット
薬局
薬局
 
ここはブロンテ家の長男ブランウェル(エミリー、シャーロット、アンの兄)の行きつけの薬局でした。
ブランウェルはアヘンにも手を出していたといいますは、アヘンを調達したのがこの薬局といわれている。
 
薬局
薬局
 
ここでは薬のほかに手作りの民芸品、石けん、香料なども販売されています。
 
ハワース教会
ハワース教会
 
ハワース教会(左)。ブロンテ一家はここに眠っています。
 
ブラックブル
ブラックブル
 
ブラックブルはパブ&宿。ブロンテ姉妹の兄ブランウェルが一時入り浸っていた酒場でもありました。
 
ブラックブルの側面
ブラックブルの側面
 
ブラックブルの側面(上の画像の左手)は下り坂。彼方にハワースの緑をのぞめる。
 
列車を待つ
列車を待つ
ハワース駅 保存鉄道
ハワース駅 保存鉄道
 
保存鉄道は、夏場(6〜8月)は毎日、夏以外は週末のみ、キースリーからハワースまで4キロほどの運行。
 
ハワース駅
ハワース駅