クラテス城へはストーンヘイヴンからA957を北西に約20キロ走り、A93との三叉路を左折し800メートル進むと
「Crathes Castle」の案内板がみえる。それを右折すると1キロほどで駐車場に着く。バンコリーはクラテス城の西4キロ。
城は1596年バネット家によって建てられ、数々の戦禍を無事通り抜け、1951年以来、庭園も含めてナショナル・トラストが管理している。
 
2016年5月25日〜10月31日の一般公開は10:30−17:00。11月1日〜12月23日は11:00−16:00。
カフェとギフトショップ=11月と12月は土日のみ11:00−16:00営業。入場料は12.5ポンド。駐車料金は2ポンド。
 
1999年10月2日、初めてバンコリーに滞在した夕刻、宿のコンシェルジュのお奨めを尋ねると、
「クラテス城の庭」と言った。あいにく10月3日は日曜で、当時は日曜の入場時間は13:00からだった。
午前中ほかに見学するところもなかったからクラテス城をみないで出発。
その後もスコットランドを旅し、17年たった2016年7月初旬、ようやく見学することができた。
 
 
クラテス城と庭園(ウォールガーデンだけでも約4900坪)、ウォーキングコースの総面積は530エーカー(約65万坪)。
陳腐な位言い方だが東京ドームが45個入る。
 
クラテス城 入り口
 クラテス城 入り口
クラテス城
クラテス城
 
四隅を飾る尖塔に守られるかのごとく屹立する5層の建物は荘厳というよりファンタスティックな佇まい。
宮崎昭成著「スコットランドの旅」には「スコットランド独特の城姿を示し、伝えるべき動乱の歴史の跡が
ないことを歴史にしている」と記されている。
 
クラテスの名はスコットランド王ロバート・ザ・ブルース(ロバート1世 1274−1329)の治下1323年に出てくる。
ロバート王が一族バネットに贈った土地という。
クラテス城建設がはじまったのは1553年、その後メアリー・ステュアートの政治的混乱によって工事は遅れ、
城の竣工はアレクサンダー・バネット時代の1596年だった。
 
クラテス城
クラテス城
 
イチイの木の刈り込みはかなり大きい。
 
庭園の掲示板
庭園の掲示板
ラベンダー
ラベンダー
ウォールガーデン
ウォールガーデン
 
広大な庭園での乗馬は楽しいにちがいない。
 
ハイキングコースの掲示板
ハイキングコースの掲示板
 
クラテス城のなかを流れているのはディー川の支流。ディー川はアバディーンまで流れ北海にそそぐ。
ビクトリア女王がスコットランドを度々訪れ、エリザベス女王もディー川沿岸のバルモラル城に8月下旬〜10月上旬
滞在することからディー川沿いの国道A93はロイヤル・ディー・サイドと呼ばれている。
 
ハイキングコース
ハイキングコース
 
クラテス城&庭園のハイキングコースがはじまる。
 
 
ハイキング気分で歩きました。