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ダードル・ドア(Durdle Door)はウェラムとウェイマスの中間に位置する。みてのとおりの奇岩、恐竜がまどろんでいるようにみえる。
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このあたりはジェラシック・コーストとも呼ばれている。
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ダードル・ドア付近の白亜層の断崖上がフットパスになっていて、どこまでも歩いてゆくのはある種の快楽。歩くだけで旅は報われる。
サウスウェスト・コースト・パスはデヴォン州北部マインヘッド(Minehead)から海岸線をぐるりと巡って、ドーセットのプール(Poole)
に至る630マイル(約1000キロ)のウォーキング道。
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フットパスは英国独特で、正式名はパブリック・フットパス、公衆が歩く権利を持つ自然歩道である。
英国全土に網の目のごとく存在するフットパスの長さは全長16万9千キロ、地球4周分。
フットパスのほとんどは私有地だが、所有者は自分の所有権より公衆の歩く権利を尊重せねばならない。
拒否すれば、歩く権利を侵害したとして法的措置をとられかねないからだ。つくづく英国はえらいと思う。
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これがフットパスだと思って歩いているわけではありません。景色をながめながら楽々と歩いています。
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こういう言い方もなんですが、歩くこと自体が楽しみ。
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左へ進むとコーフ城(CORFE CASTLE)。CASTLEは英国の場合カースルと発音する。
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ウェラム(Wareham)の南7キロに屹立する廃城コーフ城。清教徒革命のころ議会軍によって壊滅状態に
なるまではイングランド王家の重要拠点のひとつであったという。
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人口約2600人のウェラム(Wareham)はダードル・ドアやコーフ城をみるとき寄り道したい町のひとつ。
何があるというわけのものではないけれど、ほかの小さな町どうよう、寄れば寄ったらで何かある。
※英国にはアングロ・サクソン語「ham」を語尾にもつ地名が多く、梅田修「地名で読むヨーロッパ」によると、「hamは村とか家屋敷という意味で、
英語のhomeやドイツ語のHeimと同じ語源の言葉です。アングロ・サクソン人が移住してできた集落がhamでした」※
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寄れば寄ったらでとはいうけれど、こういう光景はまったく予想外。
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いってみれば。、おとなの砂遊び。
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解説不要。有るのは解放感。
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子どもよりおとながはまっています。
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われを忘れて五里霧中、いや、無我夢中。
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ウェラム(Wareham)の南10キロ弱に位置するキマリッジ村はサウス・ウェスト・コースト・パスの入口の一つ。
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ウェイマスは海に突き出た河口が大きくカーブして砂浜に続く。ボーンマスの西55キロ、人口約49000人。
ウェイマス(Weymouth)は「ウェイ川の河口」の意。かつてはドーチェスターに向かうローマ街道の起点だった。
漁船の停泊地として繁栄したウェイマスは、ジョージ3世時代の18世紀末ごろからシーサイド・リゾートとして名が広まる。
港は河口からすこし入ったところにある。
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カスタムハウス埠頭は旧市街の埠頭で、カスタムハウス(税関)がこの通りにある。
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カラフルな家並みが連なるウェストウェイ・ロード。パブが密集している。港町だけあってどのパブも繁盛している。
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左のペリーズ(Perry’s)は海鮮料理専門のパブ&レストラン。プール湾でとれた魚介類(スズキ、ムール貝など)は新鮮かつ安価。
地元住民にも好評というだけあって味付けもまずまず。
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タウンブリッジからウェイ川を東に進むと港。少女が遊んでいるのはウェイマス独特の舟遊び。うまくバランスをとらないとひっくり返る。
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マイガールという船名、イングランドの港町にけっこう多い。大型船には少ないけれど。
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作業のため船首から下がろうとしている。
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ここで止まって作業しはじめる。
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南イングランドの海岸ではライフボート・プロジェクトの小型ボートが人命救護、安全維持のためパトロールしている。
RNLIは王立救命艇協会。1824年に難破船の乗員救出を目的として設立された慈善団体。
RNLIのスタッフのほとんどはボランティアで、活動資金は地方自治体が提供。創業以来、約14万人を救出したという。
RNLIは Royal Natinal Lifeboat Institution の略。
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チェシル・ビーチはウェイマスからライムリージスまで約45キロにわたって弓なりに続く海岸。
海岸線に沿って小さな美しい町や村が点在し、そのたびに車をとめ、一日があっという間に過ぎてゆく。
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ライムリージスの海岸では主にアンモナイトの化石が見つかることで名を知られている。
おじいちゃんに連れられてかわいい孫が化石探しに大わらわ。
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ライムリージスのプロムナードにはこのようにアンモナイトをかたどった街灯が。
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絵描きは行方不明。
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映画「フランス軍中尉の女」は嵐の日、この突堤で女が立って男の帰りを待っている。
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ライムリージスは人口4400人ほどの小さな町。ウェイマスの西50キロに位置する。
ライムリージスの東10キロにはミステリードラマ「ブロードチャーチ」が撮影されたブリッドポートがある。
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バートン・ブラッドストック Apple Barn Cottage |
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ウェイマスからB3157を西へ向かうと、アボッツベリー、バートン・ブラッドストックなどの美しい村が次々とあらわれる。
英国の魅力は、A地点からB地点への移動中、ガイドブックに記載されることのない小さな町や村が存在することである。
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上はバラ、下はダリアほか。小道沿いの思わず停車したくなる民家。そういう民家が多すぎて、時間はいくらあっても足りません。
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ドーセット州カントリーサイドのポストオフィス。知る人ぞ知るで、教えてもらわなければ通りすがりの旅人にわかるはずもなし。
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シャフツベリーは意外にソールズベリーから近く、ソールルベリーから西へ32キロくらいの距離。
人口6700人ほどのシャフツベリーに来る人たちの目当てはここ、急勾配のゴールドヒル。
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南〜東イングランドの海岸でよく見かけるビーチハット(Beach Hut)。Hutは小屋。
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ブリッドポートの南にあるウェストベイ。ミステリードラマ「ブロードチャーチ」の撮影現場。
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